建設工事を着手するに当たっては、資材の購入及び労働者の確保、機械器具等の購入など、一定の準備資金が必要になります。また、営業活動を行うに当たってもある程度の資金を確保していることが必要です。このため、建設業の許可が必要となる規模の工事を請け負うことができるだけの財産的基礎等を有していることを許可の要件としています。
さらに、特定建設業の許可を受けようとする場合は、この財産的基礎等の要件を一般建設業よりも加重しています。
これは、特定建設業者は多くの下請負人を使用して工事を施工することが一般的であること、特に健全な経営が要請されること、また、発注者から請負代金の支払いを受けていない場合であっても下請負人には工事の目的物の引渡しの申し出がなされてから50日以内に下請代金を支払う義務が課せられていること等の理由からです。
なお、一般建設業と特定建設業の財産的基礎等は、次のとおりです。
区分 | 財産的基礎要件 |
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一般建設業 右のいずれかに該当すること |
@自己資本が500万円以上であること A500万円以上の資金調達能力を有すること B許可申請直前の過去5年間許可を受けて継続して営業した実績を有すること |
特定建設業 右のすべてに該当すること |
@欠損の額が資本金の20%を超えていないこと A流動比率が75%以上であること B資本金の額が2,000万円以上であり、かつ、自己資本の額が4,000万円以上であること |